―― 数学ができる人材はそうでない人材と比べて何が大きく違いますか?
3 つあると思います。1つはいわゆる「論理的思考力」がベースとしてしっかりしていることです。論理的思考はビジネスのあらゆる場面で要求されるので、これが自然にできるということはビジネスパーソンとして活躍する上で大きな強みとなります。しかも、ただロジカルなだけでなく、あるべきエレガントさもわかりつつ、現実と向き合うことができます。
2つめはデータを的確に処理する力です。今は社会におけるあらゆる活動がデータ化されているので、データの重要性が増しています。企画や政策を通す時もデータが無いと通らない時代です。大量のデータをうまく処理する力とか、処理されたデータの良し悪しを判断できる力は数学によって培われるものの1つであるし、この力を持っていると発展的なキャリアにつながりやすくなります。
3つめは、ものごとを抽象化して本質を見抜く力です。社会ではいろいろなことが起こりますが、それぞれの事象から法則や共通点を見つけて1つの数式にまとめて表現する能力を持っていることは、ビジネスの場面で大きな力を発揮します。瑣末な事象にとらわれずに根本のしくみを見抜いて説明する能力は、これからの世の中では必要な能力として高く評価されると思います。
"